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VTuber 立ち絵(ママ)の依頼ガイド|相場・準備するもの・Live2D 用パーツ分けの伝え方

VTuber 立ち絵(ママ)の依頼ガイド|相場・準備するもの・Live2D 用パーツ分けの伝え方

VTuber として活動を始めるとき、最初の大きな買い物になるのが「立ち絵」です。キャラクターの見た目をつくるイラストレーターは、界隈では親しみを込めて「ママ」と呼ばれます。ただ、立ち絵の依頼は普通のイラスト依頼と少し違います。Live2D で動かす前提のパーツ分けが必要で、表情差分や衣装差分の有無で金額が大きく変わり、あとから配信で使う権利の話も関わってきます。

この記事では、立ち絵を初めて依頼する方に向けて、相場の目安、依頼前に決めておくこと、ママの探し方、依頼から納品までの流れ、権利まわりの注意点を順に整理します。

立ち絵・キャラデザ・Live2D モデリングの違いと相場

「VTuber になりたい」と思ったとき、実は 3 種類の作業を誰かに頼むことになります。まずこの区別をつけておくと、見積もりの読み方が分かりやすくなります。

  • キャラクターデザイン: 髪型・衣装・配色などキャラクターの設定そのものを決める作業。設定画(三面図やカラーラフ)が成果物になることが多い
  • 立ち絵(Live2D 用イラスト): デザインをもとに、動かす前提で描かれた本番イラスト。髪・目・口・腕などをレイヤーごとに分けた PSD で納品される
  • Live2D モデリング: 分けられたパーツにメッシュや変形を設定して、実際に動くモデルにする作業。担当するモデラーは「パパ」と呼ばれることもある

ママ・パパという呼び方は界隈の慣習で、性別を表す言葉ではありません。イラスト担当をママ、モデリング担当をパパと呼ぶ例が多いものの、クリエイター本人の希望で異なることもあるので、その方が名乗っている呼び方に合わせるのが安心です。

相場の目安(2026 年 9 月時点の公開情報をもとにした目安)

公開されている解説記事や制作会社の料金案内を見ると、おおむね次の幅に収まります。

  • 立ち絵イラスト(パーツ分け込み)を個人クリエイターに依頼: 3 万〜10 万円前後バストアップのみなら 1〜2 万円、全身で 2〜4 万円という下限の目安もある
  • 立ち絵イラストを制作会社に依頼: 5 万〜20 万円前後
  • Live2D モデリングのみを個人に依頼: 1 万〜5 万円前後。クラウドソーシング経由では 5 万〜10 万円、制作会社では 15 万〜20 万円以上
  • イラストからモデリングまで一括で個人に依頼: 10 万〜15 万円前後制作会社では 30 万〜40 万円以上

この幅の広さは、主に「どこまで頼むか」の違いから来ています。表情差分・衣装差分・アクセサリーの着脱・手のポーズ違いなどを足すたびに、描く量とパーツ数が増えて金額が上がります。安さだけで比べず、含まれている範囲を必ず確認してください。

免責: 本記事の内容は公開されている各サービス・記事の情報をもとにした一般的な目安であり、実際のルールや料金はクリエイター・内容・用途・納期・修正回数により異なります。必ず依頼前にクリエイター本人と条件をご確認ください。

依頼前に決めておくこと

立ち絵の依頼で往復が増える原因のほとんどは、依頼者側の準備不足です。次の 4 点を書き出してから相談を始めると、見積もりも制作もスムーズに進みます。

1. キャラクターのコンセプト

年齢感、性格、モチーフ(動物・季節・職業など)、配信のジャンル、参考にしたい雰囲気の作品。文章で説明しづらければ、好きなイラストを 3〜5 枚集めて「この髪の柔らかさ」「この配色」のように、どこが好きかを添えると伝わります。

一点だけ注意があります。参考画像は「雰囲気の共有」のために使うもので、他のクリエイターの絵をなぞってもらうためのものではありません。特定の作品にそっくりな絵を求めると、権利の問題と、ママ自身の表現を奪う問題の両方が起きます。

2. 用途と差分

配信で常時表示する立ち絵なのか、サムネイルや告知にも使うのか。表情差分(笑顔・驚き・照れなど)は何種類欲しいか、衣装差分やアクセサリーの着脱は必要か。差分は 1 つ増えるごとに金額と納期が伸びるので、最初は必須のものだけに絞り、あとから追加する前提で相談するのが現実的です。

3. パーツ分けの仕様

Live2D で動かす場合、髪の房、前髪と後ろ髪、目(白目・瞳・まぶた・まつげ)、口、眉、腕、体、衣装の揺れる分などを、それぞれ別レイヤーで用意する必要があります。動かしたい範囲が広いほどパーツ数は増えます。

ここで大事なのは、モデリングを担当する(パパ)の要望を先に聞いておくことです。パーツ分けの粒度やレイヤーの命名規則はモデラーによって好みがあり、あとから分け直すと追加作業になります。イラストとモデリングを別の人に頼むなら、依頼前に両者をつないで仕様を確認しておきましょう。同じ人に一括で頼めば、この調整は不要になります。

4. 予算と納期

差分込みの総額と、活動開始の希望日。立ち絵は 2〜4 週間、モデリングを含めるとさらに数週間かかることが多いので、デビュー日から逆算して早めに動くのが安全です。

ママの探し方

「誰に頼むか」で仕上がりはほぼ決まります。探すときに見るポイントを 3 つ挙げます。

  • 作風が自分のコンセプトに合っているか: 上手いかどうかより「この人の絵で配信したいか」で選びます。ポートフォリオに VTuber 向けの立ち絵やパーツ分け実績があれば、Live2D の勝手を分かっている可能性が高いです
  • 依頼条件が明記されているか: 料金の目安、含まれる差分の数、修正回数、納期、商用利用の可否。これらが書かれているクリエイターは、やり取りも安定しやすい傾向があります
  • 二次創作・ファンアートの考え方: 自分のキャラクターにファンアートを描いてもらいたいなら、その扱いを事前に相談できる相手かどうかも見ておくと、あとで困りません

最初の相談メッセージに入れる 6 項目

候補が決まったら、最初のメッセージで次の 6 項目を簡潔に伝えると、見積もりが一度で返ってきやすくなります。

  1. 用途(配信用の Live2D 立ち絵、サムネイル兼用など)
  2. キャラクターの概要(性格・モチーフ・参考画像の枚数)
  3. 欲しい差分(表情 3 種、衣装 1 種など、必須と希望を分けて)
  4. パーツ分けの要否と、モデラーが決まっているかどうか
  5. 希望納期(デビュー予定日から逆算した日付)
  6. 予算の目安(総額で伝える。範囲があるなら上限と下限)

「予算内で何ができるか」を相談する形にすると、クリエイター側も提案しやすくなります。金額を言わずに「いくらですか」とだけ聞くより、往復が減ります。

GreenHorn(グリーンホーン)では、クリエイターが料金表と依頼条件を公開したうえで、依頼者から直接依頼送れます。作風で絞り込んでから条件を読み、チャットで相談して成約する流れなので、「まず相談だけしたい」段階から使えます。

依頼から納品までの流れと、修正のポイント

立ち絵は一般的に、ラフ(構図・デザインの確認)→ 線画 → 着彩 → パーツ分け → 納品、という工程踏みます。修正をお願いしやすいのは前半の工程で、後半になるほど戻る負担が大きくなります。

  • ラフの段階: 髪型・衣装・体型・表情の向性はここで固めます。「もう少し大人っぽく」のような雰囲気の指示も、この段階なら比較的軽く直せます
  • 線画の段階: 髪の房の分け方衣装の細部。ここを過ぎると形の変更は作り直しに近くなります
  • 着彩の段階: 配色・影の強さ・光の方向。色の指示はこの段階で出すのが適切です
  • パーツ分けの段階: 動かしたときに見える範囲(口の中、まぶたの裏、髪の裏側など)が描き足されます。ここでは「もっと動かしたい」よりも「仕様どおりか」の確認が中心になります

差分や表情の修正は、文章だけで伝えるのが難しい代表例です。「左目の目尻をもう少しだけ下げたい」「前髪の 3 本目の房を短く」といった指示は、位置を指してこそ正確に伝わります。GreenHorn には、提出された画像の上にピンを立ててコメントを残せる修正指示機能があり、工程ごとに提出物を確認しながら指示を出せます。指示が「未対応 / 対応済み」で管理されるので、差分が多い立ち絵でも見落としが起きにくくなります。

修正指示の書き方そのものについては、別記事「イラスト・漫画の修正指示(リテイク)の伝え方」で良い例・悪い例つきで解説しています。

権利まわりで確認しておくこと

立ち絵は、活動のあいだずっと使い続けるものです。あとから困らないよう、次の点は成約前に文章で確認しておきましょう。

  • 利用範囲: 配信・動画・SNS・グッズ・広告など、どこまで使ってよいか。収益化された配信で使うのは商用利用にあたるのが一般的なので、商用可の条件かどうかは必ず確認します
  • 改変・加工: 立ち絵を切り抜いてサムネイルに使う、色味を変える、他のクリエイターにモデリングや衣装差分を頼む、といった改変が許されるか
  • クレジット表記: 配信画面や SNS のプロフィールでママの名前を出すかどうか。表記を希望するクリエイターは多く、依頼者側にとっても「誰が描いたか」を示せるメリットがあります
  • 著作権の所在: 特別な取り決めがなければ、イラストの著作権は描いたクリエイターに残るのが原則です。譲渡を希望する場合は、通常の利用許諾より高額になることが多く、譲渡を受けない針のクリエイターもいます

ファンアート(二次創作)の扱い

活動が軌道に乗ると、視聴者があなたのキャラクターのファンアートを描いてくれるようになります。これは大きな財産ですが、法律上は、権利者の許諾なく既存キャラクターを描いて公開する行為は多くの場合に著作権侵害となり得るとされています。私的な範囲で楽しむ分には認められていても、ネット公開や営利利用となると別の話になります。

だからこそ、VTuber 側が「ファンアートはこの範囲で歓迎します」というガイドラインを公開しておくことが、描く人にとっても自分にとっても安心材料になります。ガイドラインを出すには、元になる立ち絵の権利者であるママの了承が前提になるので、依頼の時点で「ファンアートを許可するつもりがある」ことを共有しておくとスムーズです。

逆に、自分が他の作品のキャラクターに似せた立ち絵を頼むのは避けてください。営利目的で無許諾の二次創作を制作・利用することは権利侵害になり得ますし、ママを危険にさらすことにもなります。

よくある質問

Q. 立ち絵とモデリングは同じ人に頼むべきですか?

一括で受けているクリエイターに頼めるなら、パーツ分けの仕様調整が不要になるぶん楽です。別々に頼む場合は、先にモデラーを決めてパーツ分けの要望を聞き、その内容をママに共有するのが定番の順序です。

Q. あとからパーツ分けや差分だけを追加で頼めますか?

多くの場合は可能ですが、元のデータを持っているママにしか頼めない作業なので、依頼時に「追加差分の相談ができるか」「その際の目安料金」を聞いておくと安心です。GreenHorn では成約後に作業内容と金額を追加合意して取り決められます。

Q. 立ち絵の著作権は誰のものになりますか?

取り決めがなければ、描いたクリエイターに残るのが原則です。配信・動画・グッズなどの利用範囲を「利用許諾」として文章で確認しておけば、著作権の譲渡を受けなくても活動上は困らないことがほとんどです。

Q. ファンアートを許可するにはどうすればいいですか?

まず立ち絵のママに「ファンアートガイドラインを出したい」と相談し、了承を得ます。そのうえで、歓迎する範囲(非営利の投稿、ハッシュタグ、二次利用の可否など)を簡潔に書いて、プロフィールや配信概要欄に掲載するのが一般的です。

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