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【2026 年版】イラスト・漫画の依頼相場|種類別・工程別の料金目安と予算の決め方

2026.9.02依頼のコツ相場イラスト依頼漫画依頼

「イラストを 1 枚お願いしたいけれど、いくら用意すればいいのか見当がつかない」「漫画を数ページ描いてもらうと、どのくらいかかるのか」。依頼を考えはじめた人が最初にぶつかるのが相場の問題です。相場を知らないまま依頼すると、安すぎる予算で断られたり、逆に見積もりの妥当性が判断できなかったりします。

この記事では、イラスト・漫画の依頼相場を「種類別」「工程別」「依頼先別」の 3 つの切り口で整理し、予算の決め方と伝え方まで解説します。とくに、広告漫画ではなく個人が自分の物語を漫画にしてもらう場合の相場と工程については、まとまった情報が少ないため、丁寧に扱います。

金額は 2026 年 9 月時点で公開されている各サービス・解説記事の情報をもとにした目安です。実際の料金はクリエイターごとに大きく異なるため、必ず依頼前に個別の料金表や見積もりを確認してください。

相場が決まる 4 つの要素

イラストの値段は「1 枚いくら」で一律に決まるものではありません。同じ「キャラクター 1 人の一枚絵」でも、条件によって数千円から数十万円まで幅があります。その幅を生んでいるのは、主に次の 4 つです。

  1. 描き込みの量と難易度: 顔のみ・バストアップ・全身、キャラクターの人数、背景の有無と密度、塗りの複雑さ。公開されている料金表では、顔のみと全身で 2〜2.5 倍、背景を描き込むと数千円の加算、細密な画風では数倍になる例があります。
  2. 用途と利用範囲: 個人で楽しむ、SNS アイコンに使う、同人誌として頒布する、商品や広告に使う。用途が広がるほど料金は上がり、商用利用や著作権譲渡では制作費の数割から数倍の加算が一般的です。
  3. 納期: 通常の制作期間より短い納期を求めると、特急料金として加算されるか、そもそも受けてもらえない場合があります。
  4. 修正回数と工程の細かさ: 無料で対応する修正回数、途中工程での確認の有無。修正が多い前提の依頼は、その分の工数が価格に反映されます。

見積もりを比べるときは、金額だけでなく「この 4 つの条件がどう設定されているか」を並べて見ると、高い安いの理由がわかります。

種類別の相場一覧

ここでは個人がクリエイターに直接、またはスキルマーケットやクラウドソーシング経由で依頼する場合を中心に、種類ごとの目安をまとめます。制作会社に依頼する場合はこの 2〜5 倍程度になるのが一般的です。

SNS アイコン・似顔絵

  • 目安: 1,000〜5,000 円
  • 人気のあるクリエイターや、全身・背景つきになると 1 万円以上になることもあります
  • 最も依頼数が多く、価格も明快な分野です。はじめての依頼に向いています

一枚絵(キャラクターイラスト)

  • 目安: 3,000〜3 万円
  • バストアップで数千円、全身で 5,000 円〜、背景を描き込むと 1 万円を超えていくのが一般的です
  • 人物を 1 人追加するごとに数千円の加算という料金設定が多く見られます

キャラクターデザイン

  • 目安: 1 万〜10 万円
  • 「絵を 1 枚描く」のではなく「設定を形にする」作業のため、一枚絵より高くなります
  • 三面図(正面・横・後ろ)、表情差分、衣装差分をどこまで含めるかで大きく変わります

VTuber 立ち絵(Live2D 用イラスト)

  • 目安: 2 万〜20 万円(立ち絵のみ、パーツ分け込み)
  • 個人クリエイターで 3〜5 万円前後、制作会社では 16〜20 万円という公開情報があります
  • Live2D のモデリングは別工程で、個人で 1〜5 万円、制作会社で 20 万円以上が目安です
  • 表情差分や衣装差分、パーツ分けの細かさで加算されるため、配信でどう動かしたいかを先に決めておくと見積もりがぶれません

漫画(1 ページあたり)

ここが、この記事でいちばん丁寧に扱いたい分野です。公開されている相場情報のほとんどは広告漫画・PR 漫画を前提にしていますが、個人が依頼する漫画にはそのまま当てはまらない部分があります。

  • クラウドソーシング経由: モノクロ 6,000〜1 万 2,000 円、カラー 8,000〜1 万 5,000 円
  • 個人のクリエイターへ直接依頼: モノクロ 8,000〜1 万 5,000 円、カラー 1 万 2,000〜2 万円
  • 制作会社: モノクロ 1 万 5,000〜3 万円、カラー 2 万〜4 万円

上記は広告漫画向けの公開情報です。個人依頼では、次の条件によって同じページ数でも金額が変わります。

  • 原作(シナリオ)を自分で用意するか: 依頼者がストーリーやセリフを用意していれば、クリエイターは作画に集中できます。企画やシナリオからお願いする場合は、その分の工数が上乗せされます。
  • ネーム(コマ割り・構図の下書き)を持ち込むか: ネームまで自分で描いて「作画のみ」を依頼する形なら、ページ単価は下がる傾向があります。逆に、ネームから任せる場合はページ単価にネーム制作分が含まれます。
  • モノクロかカラーか: カラー化で 1 ページあたり 2,000〜5,000 円程度の加算が一般的です。
  • トーン・背景の密度: 背景が多いページ、群衆が描かれるページは単価が上がることがあります。

とえば「自分で書いた短編の原作を、モノクロ 8 ページの漫画にしてほしい」という依頼なら、個人クリエイターへの直接依頼で 6 万〜12 万円程度一つの目安になります。ネームまで持ち込めば下振れし、フルカラーや背景の多い作品なら上振れします。

もう一つ例を挙げると、「SNS に投稿する 4 ページのフルカラー漫画を、ネームから任せたい」という依頼なら、同じく個人クリエイターへの直接依頼で 5 万〜8 万円程度目安です。ページ数が少なくても、カラーとネーム制作が含まれるぶん 1 ページあたりの単価は上がります。

個人依頼の漫画で見積もりがぶれやすいのは、「ページ数」だけを伝えて「原作の有無」「ネームの有無」「カラーかモノクロか」を伝えていないケースです。この 3 点を最初に書いておくだけで、返ってくる金額の精度が大きく変わります。

工程別に見る価格の積み上げ

「なこの金額なのか」を理解するには、制作がどんな工程で進むかを知るのが近道です。工程を分けて確認しながら進める依頼方法なら、途中で向性を直せるため、結果的に修正コストも抑えられます。

イラストの工程

  1. ラフ: 構図・ポーズ・配置を決める下描き。ここでの変更は比較的軽い作業で済みます。
  2. 線画: 輪郭・髪・服のしわなど、形を確定させる工程。線画のみの依頼は、着彩まで含む場合の 4〜6 割程度の価格で受けているクリエイターが多く見られます。
  3. 着彩: 色・影・光を入れる工程。塗りの複雑さ(アニメ塗り・厚塗りなど)で工数が大きく変わり、価格差の主因になります。
  4. 仕上げ・背景: 効果、加工、背景の描き込み。背景は「なし」「簡単な背景」「描き込む背景」で数千円単位の加算になるのが一般的です。

漫画の工程

  1. プロット・シナリオ: 物語の骨組みとセリフ。依頼者が用意する場合はこの工程が不要になります。
  2. ネーム: コマ割り・構図・セリフ配置の下書き。漫画の「設計図」で、ここで内容を固めるのが最も重要です。
  3. 下描き: ネームをもとに各コマの絵を描き込む工程。
  4. ペン入れ: 線を確定させる工程。ここから先の構図変更は、作り直しに近い作業になります。
  5. トーン・仕上げ: 影・質感・効果線・背景の仕上げ。カラー漫画では着彩がここに入ります。

工程が後ろに進むほど、変更のコストは大きくなります。ラフやネームの段階で違和感を伝えるのが、いちばん安く・早く仕上げるコツです。修正の伝え方は、イラスト・漫画の修正指示(リテイク)の伝え方詳しく解説しています。

依頼先による違い

同じ内容でも、どこに頼むかで相場帯が変わります。それぞれの特徴を把握して、自分の依頼に合う先を選びましょう。

  • クリエイターへの直接依頼(SNS・個人サイト・コミッションサービス): 相場帯は最も幅広く、好きな作風のクリエイターを指名できるのが最大の利点です。条件のすり合わせを自分で行う必要があります。
  • スキルマーケット・クラウドソーシング: 料金表とレビューが公開されていて比較しやすく、決済や連絡の仕組みが整っています。手数料分が価格に含まれます。
  • 制作会社: 品質管理や進行管理を組織で行うため安定していますが、個人依頼の 2〜5 倍程度の価格帯になります。個人の趣味用途では選択肢に上がりにくい依頼先です。

GreenHorn(グリーンホーン)は、クリエイターを作風や料金表から探して直接依頼するか、プロジェクト掲示板に募集を出して提案を受けるかを選べる仕組みです。成約後は工程ごとに成果物を確認しながら進められるため、上で説明した「工程別の積み上げ」をそのまま依頼の進め方に反映できます。

予算の伝え方と「この予算で何が頼めるか」の逆引き

相場がわかっても、実際に「予算いくらで依頼したいか」を伝える段階で迷う人は多いです。予算を伝えるときは、金額だけでなく 用途・仕様・納期・希望する修正回数セットで示すのが基本です。この 4 点が揃っていると、クリエイターは「その予算で何ができるか」を具体的に返せます。

逆に、予算から頼める内容を逆引きすると、おおよそ次のようになります。

  • 5,000 円前後: SNS アイコン、バストアップの一枚絵、簡単な似顔絵。背景なし、修正 1 回程度が現実的です。
  • 1 万〜3 万円: 全身の一枚絵(簡単な背景つき)、キャラクターデザインの初期案、線画のみの複数枚。修正回数の相談もしやすい価格帯です。
  • 3 万〜10 万円: 背景まで描き込んだ一枚絵、三面図つきのキャラクターデザイン、VTuber 立ち絵(個人クリエイター)、モノクロ漫画 3〜8 ページ程度。
  • 10 万円以上: フルカラー漫画の短編、制作会社への依頼、著作権譲渡や商用利用を含む依頼。

「相場より安く頼むのは失礼か」と迷う人もいますが、予算に上限があること自体は問題ではありません。予算を先に伝えて、その範囲でできる仕様を相談する形にすれば、クリエイター側も提案しやすくなります。避けたいのは、相場を知らずに極端に低い金額を「これでお願いします」と提示することです。

依頼前に用意しておくと見積もりが早く正確になる情報

相場を調べたあとにやるべきことは、自分の依頼内容を「見積もりが出せる形」に整理することです。次の項目が揃っていると、クリエイターは初回の返信で具体的な金額と納期を提示できます。

  • 用途: 個人で楽しむ、SNS アイコン、同人誌、配信、グッズ、広告など。利用範囲が料金を左右します。
  • 仕様: 人物の人数、顔のみ・バストアップ・全身、背景の有無、モノクロかカラーか、サイズや解像度。漫画ならページ数・原作の有無・ネームの有無。
  • 参考資料: キャラクターの設定、好きな作風の例、避けたい表現。言葉で伝えにくい部分は参考画像を添えると精度が上がります。
  • 納期: いつまでに必要か。余裕があるなら「急ぎではない」と書くだけでも、受けてもらいやすくなります。
  • 予算の目安: 上限があれば正直に。「この範囲でできる仕様を相談したい」と添えると建設的です。
  • 修正の希望: 途中工程で確認したいか、修正は何回くらい想定しているか。

この情報を最初のメッセージにまとめておくと、やり取りの往復が減り、結果的に納期も早まります。GreenHorn(グリーンホーン)では、直接依頼やプロジェクトの募集を作るときにこれらの項目を入力する形になっているため、書き忘れが起きにくい仕組みになっています。

追加料金になりやすい項目

見積もりの時点では想定していなかった費用が、あとから発生することがあります。事前に確認しておくと安心なのは次の項目です。

  • 商用利用・二次利用: グッズ化、広告、配信での収益化などは追加料金の対象になるのが一般的です。二次利用料として制作費の 2〜7 割、著作権譲渡では制作費の 2 倍以上という設定が公開されています。
  • 修正回数の超過: 無料回数を超えた修正は、1 回あたりの追加料金か時間単価で加算されます。
  • 工程を戻す変更: 線画完成後の構図変更や、ペン入れ後のコマ割り変更は、作り直しに近いため追加料金になりやすい項目です。
  • 仕様の追加: 人物の追加、衣装や表情の差分、背景の追加、ページ数の増加。
  • 特急納期: 通常より短い納期での対応。
  • データ形式の指定: レイヤー分けした元データ(PSD など)の納品、高解像度データ、印刷用の入稿データ作成。

これらは「あとから言われて困る」ものではなく、最初に条件として明文化しておけば、双方にとって健全な取り決めになります。追加が発生したときは、作業内容と金額を書面やチャット上で合意してから進めるのが安全です。

免責: 本記事の内容は公開されている各サービス・記事の情報をもとにした一般的な目安であり、実際のルールや料金はクリエイター・内容・用途・納期・修正回数により異なります。必ず依頼前にクリエイター本人と条件をご確認ください。

よくある質問

Q. 予算 5,000 円で何が頼めますか?

SNS アイコンやバストアップの一枚絵が中心になります。背景なし・修正 1 回程度の条件が現実的で、人気のあるクリエイターでは足りない場合もあります。「この予算でお願いできる範囲」を相談する形で伝えると、提案を受けやすくなります。

Q. 商用利用は必ず割増になりますか?

多くのクリエイターは商用利用を別料金にしています。個人で楽しむ用途と、グッズ化・広告・収益化する用途では利用範囲が異なるためです。依頼時に用途を正直に伝え、料金表に商用利用の記載がなければ確認してください。あとから用途を広げる場合も、追加合意が必要になります。

Q. 相場より安い金額で依頼するのは失礼ですか?

予算に上限があること自体は失礼ではありません。「予算 1 万円で、できる範囲を相談させてください」のように、金額と一緒に仕様を柔軟にする姿勢を示せば、クリエイターは提案しやすくなります。避けたいのは、相場を大きく下回る金額を一方的に提示することです。

Q. 見積もりは無料でもらえますか?

多くのクリエイターは見積もり自体を無料で行いますが、詳細なラフを含む見積もりは有料とする場合もあります。依頼内容(用途・仕様・納期・修正回数)を具体的に書いて相談すると、正確な見積もりが早く返ってきます。

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